今日は、「一見お得に見えるサービス」を
友人が勧誘をうけて、
いろんな専門家の方に相談して、
申込前にストップをかけることができた話。
友人から許可をもらったので、
ご紹介させていただきます。
このブログは、
発想は素晴らしいけど
なかなかチャレンジしない
女性経営者をゼロにする。
ひよっこ女性起業家の船出を支援する
おせっかいパートナー
榎本尚子が、
日々に役立つメッセージを
毎日お送りしています。
no.1301
先日、友人からあった相談で
起業したてのみなさまに
シェアをしておいたほうがいい
と思いまして、
友人の許可を得てアップしています。
相手の会社名については、
ここでは伏せますが、
こういった勧誘ビジネスがあることを
知っておいていただきたいです。
友人から、
このサービス担当者の方の
説明が好印象で
申し込もうと思うんだけど、
念のため内容見てくれない?
と相談があり、
資料を見せてもらいました。
もともとはInstagramのDMで
取材をさせてもらって、
自社制作の地域のおすすめショップの
サイトに
無料で掲載します(半年以降は有料)
という連絡があって
話を聞いたのがきっかけとのこと。
そこからグループ会社を紹介され、
国民健康保険料と年金保険料などの
いわゆる個人事業主が払う
公的保険料を
安くできる方法があると
案内されていたようです。
内容としては、
その会社の決定権を持たない役員になり、
その会社の役員として
社会保険料を払うという
仕組みのようでした。
(社会保険料を払っていない世帯は
今までよりも、
コストがかなり抑えられるという
大きなメリットがある仕組み)
サービス利用者は4万円程度の
利用料を毎月支払うとのこと。
一方で役員報酬がはいり、
支払いと相殺できる。
そして役員として、
社会保険料を払うことで、
信用ができるので、
借入もしやすくなる、
法律相談が提携の弁護士事務所に
できる、という話もあり。
そして、
まわりのおすすめのショップを
紹介することで
紹介料が毎月入ってくるという
報酬面のオイシイ話もあり
資料には、そのサービスを利用する
メリットが書いてありました。
わたしが感じたのは
「違和感」でした。
HPやInstagramや、
もともとの連絡してきた
その地域のおすすめショップの
紹介サイトを見ても
どうも素人が作った感じが
否めない。
(例えば、ショップ一覧のページの
各ショップの紹介文の最初の文字が
表示されていないとか
通常ではありえない表示設定)
個別ページも、取材したとは
とても言えない、
フォーマットに
ただ記入してもらったものを
転記しただけじゃないか?
というレベルのお粗末なページ。
そして、紹介されているのが
名前を聞いたことがないような
個人事業主のお店ばかり。
それから、社会保険料を
安くするとうたった
高額サービスを提供する法人の割に
HPで会社概要の詳細が
ほとんど書かれていない。
先ほどの地域のおすすめショップ紹介の
サイト運営会社についても検索すると、
求人募集が出ていたので、
そちらも見てみたが、
求人の内容についても、
詳細が語られておらず、
副業OK、
月収20万円~80万円など
金額の設定が非常に雑。
このあたりで、
ちょっとヤバいかもと思って
友人に許可を取って、
概要をFacebookに
「これってどう思います?」と
アップしたところ、
社労士さん、司法書士さん、
法人の経営者さんなど、
軒並みネガティブなリアクション。
こういった詐欺的行為は、
高い確率で国の調査が入って
指導対象になるとのこと。
自分は実際そういうサービスの
協力依頼があったけど、
頼まれてもしない、
という社労士さんも。
司法書士さんは
「そもそもの話・・・」と
法的な定義のところの話を言われ
別の方は
「この社長さんは歌手をやってますね」
と気づき、
今回のサービスの解説をした担当者と
苗字が一緒だったので、
おそらく、この社長は
名義貸しをしているのでは?
という話になりました。
別の士業の方は、
「本能が怪しい」と
アラームを鳴らしているのなら
大概正しいので近づかないほうがいい。
というコメントをいただきました。
この投稿を、相談者である友人にも
確認してもらって、
彼女は「今回は断る」と決めたので、
ひと安心。
事前にトラブルに巻き込まれることを
防げたので、わたしもホッとしました。
こういった
「一見すごくメリットが
ありそうなサービス」は
形を変えてチラホラあります。
わたしは情報誌という
言ってみれば
「企業広告の寄せ集め」の
媒体に関わっていたのもあり、
在職中は、掲載のするための
コンプライアンスなど
厳しく指導をうけてきました。
実体のない会社や
誤解を招く表記などについて、
製作担当として、
営業が持ち込む企業の資料に対して
「これはもう少し確認してきて」
「これは掲載できない!」など
突き返した経験が
今の
の基準になっています。
この間も闇バイトの募集が
タイミーで出ていて、
チェックが後手後手になっていたという
話を聞きましたが、
(今回アドバイスをもらった社労士の奥田さんのブログより)
わたしからしてみれば、
マジで?
そんなことがまかり通っているのが
不思議すぎる!
というレベルの話。
「この会社だから大丈夫」
というのが非常に危うい場合も
あるようなので注意が必要です。
今日は状況説明だけで
長くなって申し訳ないのですが、
高額サービスの利用は、
経費をかなり圧迫するので
慎重に選びたいのと、
あまり聞かないけど
「なんかお得そう」という
サービスの場合は、
なるべく自分一人で決めてしまわない。
必ず何人かの意見を聞いてから
時間をかけて選ぶようにしましょう。
今回Facebookで、
コメントをくださった方
アドバイスありがとうございました。
では、また明日!
質問受け付けています!
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Profile
1973年岡山市生まれ。
県立岡山城東高校、ノートルダム清心女子大学卒業後、求人誌・ブライダル誌・グルメ誌の編集・製作を経験。
後輩やアルバイトの育成にもかかわる。
このころから「お母さん」とよく呼ばれるようになる。
2001年結婚後退職し、久米郡美咲町に移住。
2004年 開業。様々な業務を経験し、仕事と同時進行で、親の介護、自身の体調不良、プチ不登校児の子育てなどを経験。
これまでに、多くの家庭の話を聞いてきたが、そこで同世代の女性の背負うものの多さや苦しさに直面し、何とか力になりたいと年々強く感じるようになった。
その中でも、自分の使命に従って起業をした女性たちの支援をしたいと思うように。
そこで、2024年から、起業をしたけれどなかなか成功できない女性起業家を多方面からサポートする業務をスタートした。
これまで3000人以上の話を聞いてきた経験から、独自の質問力で、相談者から「ついつい本音を話したくなる」と言われる。
そして、話を聞いているうちに、ついついおせっかいをあちこちで焼いてしまう51歳。
ブログは2021年5月から連続投稿をスタートし、もうすぐ1300日を達成する。
テレビやラジオ、雑誌などメディア出演多数。
現在、夫と息子(高1)とネコ1匹と岡山の中山間地域で田舎暮らしをする。
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